ペルシャ絨毯の産地

ペルシャ絨毯の五大産地から取り寄せた絨毯や、イラン各地、世界各地から取り寄せたオリエンタルカーペットを取り揃えております。

クム

QUM

クムは日本で最も知名度の高い絨毯の産地です。テヘランの南部に位置する敬虔なこの町では、1930年ごろから絨毯が織られるようになりました。最初はウール絨毯を生産していましたが、のちに名産でもあるシルクの絨毯が生産さています。イランでも有数の絹の産地として有名なクムでは、現在は生産される絨毯のほとんどが100%シルク製です。

クムの職人たちは伝統的な柄にとらわれず、俊敏に海外市場の動向や時代の潮流をとらえて、様々な技術やデザインの中から最良のものを巧みに取り入れてきました。常に新しいデザインを追求しているクムの絨毯は美しく、シルクらしい細やかな柄と艶やかさが特徴です。

 

タブリーズ

Tabriz

タブリーズはイラン北西部に位置するイラン第二の都市です。古くから交易の地として栄えたタブリーズの絨毯職人は、地理的にも欧州市場の開拓を目指して様々なデザインを開発しました。

主要なデザインはオーソドックスなフラワー・ベナム調の柄と魚をイメージしたマーヒー柄です。代表的なコーカサス風の幾何学模様や、動植物を巧みにアレンジしたデザイン以外にも、欧州の影響を受けた花模様など斬新なモチーフでも知られています。色遣いはベージュ、ブラック、ネイビー、ピンク、ワインレッド等の深みのある落ち着いた色調が多いです。

素材はウール絨毯が中心です。しかし、縦糸にシルクを使用したり、特に絵画絨毯(タブロイ)では絵の輪郭を出すためにシルクを使用したりと併用している場合もあります。

トルコ結びの織りが特徴で、品質はノットではなく「ラージ」(約7cmの間に、横方面にいくつの結び目が並んでいるか)で表します。

 

イスファハン

Isfahan

イラン中部の高原地帯に位置するイスファハンはサファヴィー朝の首都でした。セイラフィアン、ヘクマトネジャドなどの名匠を輩出し、今日も高級品産地のひとつとして世界に名を馳せています。

美術工芸品の街であるイスファハンは熟練した職人たちが多く、紡糸・染色・デザインすべての面で品質管理が行き届いています。縦糸の数が多いほど品質が高いとされ、100×150cmサイズでも約2000本の縦糸を使った細やかさで普通品とされます。ノット数にすると、1平方メートルあたり80万ノットを超える驚異的な織りの作品が多く、ダヴァリ、ハギギ、セイラフィアンなどの有名工房品は2400本の錦糸を使いさらに細やかになります。

デザインはイランの中でも、16世紀~17世紀に完成された伝統的なデザインを最もよく継承しており、シャーアッバスの花をモチーフにしたエスリーミー紋様、花瓶、鳥類を中心としています。

 

カーシャン

Kashan

テヘランとイスファハンの間の乾燥地帯に位置する街で、絨毯のみならず天鷲絨やダマスク織りの産地としてもその名を知られています。はるか昔よりイラン最大の繊維の町として知られ、シルク、ウール、コットンなどを生産してきました。

シルク製、ウール製ともに絨毯の生産が盛んで、ウール製は高級ウールのコルクウールを使用した製品も多いです。デザインはエスリーミー調にメダリオンを中心に置いた伝統的なものが多いです。

また、1890年から約10年、カーシャンではイギリスのマンチェスターから輸入されたウールで絨毯が制作されており、それらの作品は「マンチェスター・カーシャン」と

 

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